脊椎脊髄疾患について

脊椎脊髄疾患について

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腰椎疾患
▼腰部脊柱管狭窄症 ▼腰椎椎間板ヘルニア ▼腰椎変性すべり症 ▼腰椎椎間板症

頸椎疾患
▼頸椎症(頸椎症性神経根症、頸椎症性脊髄症) ▼頸椎後縦靭帯骨化症
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・腰部脊柱管狭窄症

脊柱管とは背骨の中にある神経が通る場所です。腰部脊柱管狭窄症は、腰椎の脊柱管が狭くなり、内側にある神経が圧迫されて起こる病気です。 主な症状は、足の痛みやしびれです。また歩くと徐々に足の痛みやしびれが強くなり、休むと症状が軽くなる間欠性跛行が特徴です。

・腰椎椎間板ヘルニア

椎間板とは背骨の骨と骨の間にあるクッションのようなものです。重たいものを持ったりして腰に負担がかかると、椎間板の中身である「髄核」が後ろ側に飛び出し、神経を圧迫し足の痛みを引き起こすのが腰椎椎間板ヘルニアです。 主な症状は、足の痛みやしびれで、片側だけにみられることが多いです。通常、ヘルニアは2〜3ヶ月で自然消退することがあります。

・腰椎変性すべり症

腰椎変性すべり症は、腰椎が前後にずれてしまう病気です。中年以降の女性に多く、加齢により腰椎が不安定になることで起こります。腰椎がずれることで神経が圧迫されて、腰痛や足の痛みやしびれが起こります。 症状は、初期は腰痛が主になります。進行すると足の痛みやしびれなどがみられます。
第4腰椎(L4)が第5腰椎(L5)に対して、前方にずれている。

・腰椎椎間板症

椎間板は、背骨の骨と骨の間をつなぐクッションのようなものです。不良姿勢や同じ動作を繰り返すことで、椎間板が傷んだ状態が腰椎椎間板症です。 主な症状は、腰の痛みです。痛み止めやコルセットを着用することで、症状が軽減することが多いです。

・頸椎症(頸椎症性神経根症・頸椎症性脊髄症)

頸椎の骨や靭帯、椎間板などが変性し、首の神経を圧迫した状態を頸椎症と言います。腕へと続く神経(神経根)が圧迫された状態を「頸椎症性神経根症」、足へと続く神経(脊髄)が圧迫された状態を「頸椎症性脊髄症」と言います。 頸椎症性神経根症は、手のしびれや痛み、筋力低下などが起こります。頸椎症性脊髄症は、手だけでなく足のしびれや痛み、歩行時のふらつきなどが起こります。

・頸椎後縦靭帯骨化症

頸椎後縦靭帯骨化症は、頸椎の後方にある後縦靭帯と言われる靭帯が骨のように硬くなり、首の神経を圧迫してしまう病気です。40〜50代の男性に多い病気です。 主な症状は、手足のしびれや動かしにくさ、歩行時のふらつきなどが起こります。

 

 

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