高齢化社会になり骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折患者は増加しています。
圧迫骨折による疼痛は長期が臥床とそれによる廃用、寝たきり状態の原因となります。また一部の骨折は骨癒合せずに脊髄麻痺を起こしてきます。
このことに対し、当施設では早期の疼痛除去と早期離床を目的に骨折椎体に低侵襲手術として椎体形成術を施行しています。
欧米では椎体形成術は骨セメントを使用して行われていますが、日本ではまだ脊椎に骨セメントを使用することは厚生労働省から許可されていません。当施設ではHA block(ハイドロキシアパタイトによる人工骨)を使用した椎体形成術を行っています。
通常、術直後から除痛が可能でまた翌日から立位歩行も可能です。